Archive for the 'マスコミ記事' Category

Published by itouya on 12 8月 2011

小倉あん

 イチゴやメロン、レモンも悪くないが、大人のかき氷といえば、小倉あんをトッピングした金時だ。さらに抹茶シロップをかけた宇治金時など、夏の最高の贅沢である。
 小倉あんの「小倉」が、京都嵯峨の小倉山に由来すると知って訪ねた。小倉百人一首の小倉だ。
 JR嵯峨野線「嵯峨嵐山駅」から徒歩20分。藤原定家が百首の和歌を選んだ小倉山荘跡の脇を通り、天台宗の名刹、小倉山二尊院にたどり着く。紅葉の寺として有名だが、緑の季節も清々しい。
 日本で最初に小豆と砂糖で餡が炊かれたのは、平安京ができて間もない820年頃のこと。小倉山に和三郎という菓子職人がいた。和三郎は、空海が中国から持ち帰った小豆の種子を栽培し、御所から賜った砂糖を加え、煮詰めて餡を作った。そしてその餡を毎年、御所に献上した。そもそも贅沢品だったのだ。これが「小倉あん」の事始めである。
 ちなみに二尊院には「小倉餡発祥之地」の石碑があり、年に一度の顕彰式では、参拝者に小倉あんのぜんざいが振る舞われている。

読売新聞2011年8月12日夕刊〜語源ハンター「小倉あん」 わぐりたかし(放送作家)〜より紹介しました

Published by itouya on 25 7月 2011

コージーコーナーで9月末まで和風スイーツ発売

 銀座コージーコーナーは、北海道産小豆や京都の宇治抹茶を使った和風スイーツの販売を開始した。わらび餅や白玉を使い涼感を演出。20〜40代の女性客の購入を見込む。生クリームとの愛称が良いというパック入り緑茶「パティシエの選んだ緑茶」も夏季限定で発売した。
 和風スイーツ第1弾は全国の店舗で8月18日まで販売する。抹茶ムースと黒糖わらび餅を、豆乳入り生クリームで覆って籠に盛った「おぼろ宇治抹茶」(880円)や、ほうじ茶ゼリーを使った「香ばしほうじ茶」(450円)など4品。ロールケーキ「もっちり和味ロール」(1680円)は9月30日まで扱う。
 第2弾として、8月19日〜9月30日まで、和菓子に使われる砂糖、和三盆を生クリームやムースに使った「和三盆とわらびもち」(450円)など3品を投入する。
 緑茶は、同社のパティシエが試作品を食べるときに緑茶で口の中をリセットすることから着想して作った。ぐり茶をメーンに、さっぱりとした渋みのある味に仕上げた。180ミリリットル入り120円で、9月30日まで。

日経MJ 2011年7月20日〜コージーコーナー 和風スイーツ涼感打ち出す〜より紹介しました

Published by itouya on 18 7月 2011

赤坂青山界隈の和菓子特集



「MYタウン 赤坂青山」という地域情報誌があります。
NO.16は「特集 老舗〜赤坂・青山の和菓子」でした。
とらや、松月、塩野、青野、浅田家、相模屋、雪華堂、鳳庵(以上赤坂)
紅谷、菊家(以上青山)
各店舗が紹介されています。
地域の人がつくる情報は地元に密着した濃い内容です。

Published by itouya on 20 6月 2011

第26回全国菓子大博覧会、広島で

 2013年4月〜5月に広島市で開催する「第26回全国菓子大博覧会・広島」の開催基本計画が決まった。総事業費は16億円で、約150億円の経済波及効果、80万人の来場者を見込む。世界遺産の厳島神社を模した工芸菓子を制作して展示するなど、広島らしさを打ち出す。(略)
 会場は旧広島市民球場の跡地や広島県立総合体育館など。
旧球場跡地には仮設テントを設けて、全国の菓子を展示したり、菓子メーカーのキャラクターが集うイベントを実施したりする。

日経MJ 2011年6月12日〜13年の広島菓子博〜より紹介しました

Published by itouya on 13 6月 2011

和菓子の日

 6月16日に、お菓子を食べて厄よけ招福を願う行事「嘉祥(かじょう)」。由来は諸説あるが、江戸時代には宮中や幕府で盛んに行われていたという。明治に入ると廃れていったが、1979年に全国和菓子協会がこの日を「和菓子の日」と定めた。赤い色の小豆は悪いものを払う力があるとされ、京都などでは6月30日の「夏越(なごし)の祓(はら)え」に「水無月」を食べる習わしもある。
 東京・永田町の日枝神社では、16日(木)午後1時から「山王嘉祥祭」が開かれる。和菓子職人が神前で菓子を作って奉納する神事があり、一般の人も参列可能。これに合わせて、10日〜15日の午前10時から、慶大に「嘉祥祭菓子招待席」を設け、参拝者に和菓子と茶を振る舞う(各日300セット)。

朝日新聞2011年6月10日夕刊〜邪気払う「和菓子の日」〜より紹介しました

Published by itouya on 26 5月 2011

駅ナカに出店した和菓子店

 JR東日本ステーションリテイリングは6月、JRの駅ナカ商業施設、絵キュート東京、品川の2施設内に老舗和菓子店「空也」の新店舗をオープンする。空也は1884年創業で、夏目漱石の小説「吾輩は猫である」にも登場する。もなかなどで知られる空也が現代的な和菓子を絵キュートで販売する考えだ。
 新店舗は「空いろ」という名で、エキュート東京に8日、品川に20日にオープン。米粉を生地に使用した小さなどら焼き「たいよう」やジャム感覚で食べられる瓶詰めのあん「ほし」など4種の菓子を取り扱う。

日本経済新聞2011年5月25日〜JR駅ナカに和菓子新店舗〜より紹介しました

Published by itouya on 13 5月 2011

新橋和菓子店で「義士ようかん」

 新橋の菓子店、新正堂(しんしょうどう)が「義士ようかん」を売り出している。店主は忠臣蔵マニア。江戸後期の浮世絵師・歌川国芳が描く四十七士の武者絵で、ひとくちサイズの47本を包んだ。「義」の字の1本を加えた48本セットで1万1千円。
 新正堂は、浅野内匠頭が切腹した一関藩主田村右京大夫の江戸藩邸跡に1912年、創業した。「義士ようかん」は3代目の渡辺仁久さんが構想を温めていた品だ。四十七士を描く国芳の「誠忠義士伝」の武者絵を包装に使いたかったが、図録が手に入らない。昨春、府中市美術館で開かれた国芳の木版画展に足を運んだところ、英語版の図録が1部だけ売店に残っていた。(略)
 ようかんは、本煉、黒糖、抹茶、赤穂産を使った塩、浅野内匠頭の辞世の歌にちなんだ「さくら」の5種類。赤穂浪士討ち入りの日にあたる昨年12月14日に発売した。1本200円、5本セットで1100円。(略)
 忠臣蔵がテーマの菓子は90年発売の「切腹最中」が最初だ。割れた皮の間から餡がはみ出す見た目、穏やかではない名は周囲の猛反対にあったが、岸朝子さんの著書「東京五つ星の手みやげ」にも紹介され、やがて人気商品に。(略)
 義士ようかんの包装紙にQRコードをつけた。携帯電話で読み取ると、各義士の人となりの紹介などが表示される。忠臣蔵の「語り部菓子」となるのが店主の願いだ。


朝日新聞2011年5月11日〜新橋の菓子店主考案 武者絵あしらい販売(田中啓介氏による)〜より紹介しました

Published by itouya on 07 5月 2011

かしわの葉

 柏(かしわ)は、「炊(かし)ぐ葉」が語源とされる。炊ぐとは、米を蒸し上げること。できあがったご飯や餅を盛るのに、葉を用いた名残という。しかし大きな葉を持つ植物はほかにもあったわけで、食器に使えば何の葉でも総称して「かしわ」と呼んでいた。柏以外の葉でくるまれた「かしわ餅」が、実は各地に存在している。
 調べてみると、西日本ではサルトリイバラという木の葉で包む地方が多いようだ。(略)

読売新聞2011年5月6日夕刊〜言の花 食器に使う葉みな「かしわ」(校閲部 丹羽陽子氏による)〜より紹介しました

Published by itouya on 27 4月 2011

大阪で「萩の月」の販売へ

 仙台銘菓として知られる「萩の月」を製造する菓子メーカー「菓匠三全」は5月4日、初めて大阪に出店し萩の月を販売する。東北地方限定で販売していたが、震災後、観光客の激減で、すでに都内の百貨店に期間限定の売場を設け、萩の月を販売している。(略)萩の月は、カスタードクリームをスポンジで包んだ和菓子で、普段は東北地方の直営店で取り扱っている。震災で、同社工場では水道や電気が止まり、生産を一時中断。現在は100種類近い商品のうち萩の月などの主力商品に絞って生産を再開しているが、10店舗が被災し休業しているほか、営業を再開した店舗でも買い物に来る観光客が激減しているという。
 同社からの相談を受けた伊勢丹新宿店は先月26日から臨時の売場を開設。その後、東京、神奈川、千葉の3都県の百貨店などに売場開設の動きが広まっている。全国の顧客から「またおいしい萩の月を作って」という激励が寄せられ、当初は延期も検討されたJR大阪三越伊勢丹店の開店も予定どおり決まった。地元でも、8月に開かれる「仙台七夕まつり」やチャリティーイベントに協賛するという。(略)

読売新聞2011年4月27日〜「萩の月」大阪でも販売〜より紹介しました

Published by itouya on 14 4月 2011

奈良漬入りのお菓子「奈良のかすていら」

 菓子卸・製造販売の植嶋(奈良県斑鳩町)は、「奈良祥楽(しょうがく)」という地元では有名な菓子ブランドを展開する。「奈良のかすていら」は、このブランドの人気商品で、カステラに細かく刻んだ奈良漬が入っている風変わりな一品だ。奈良漬を使ったスイーツ作りに取り組む奈良女子大学と共同で開発した。
 米粉入りの生地に、あんと、奈良漬の粒を練り込んで焼き上げた。口に入れると、もっちりとしたスポンジの食感に続いて、あんの甘みと奈良漬のコリコリとした歯ごたえが楽しい。コーヒーやお茶にも合う。
 味はこしあんと白あんの2種類。1個(200グラム)1260円。一口サイズ(35グラム)は180円。奈良県や大阪府内の奈良祥楽各店で買える。電話やインターネットでも注文可能。

読売新聞2011年4月13日〜家計の知恵「銘品のこだわり」〜より紹介しました

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