デザート感覚で味わえる「おせち」が相次いで発売されている。黒豆や栗きんとんが洋風にアレンジされていたり、果物を素材に加えていたり。若い世代にもおせちを身近に感じてもらおうと工夫が凝らされている。
「紀文食品」は新シリーズ「スイーツおせち」を25日から全国のスーパーなどで発売する。栗の代わりにリンゴを使った「りんごきんとん」(525円)、メープルシロップで風味付けした「めーぷる黒豆」(473円)、「抹茶入り錦玉子」(578円)など4種。
 おせちの素材などを豊富に扱う同社でも、初の試み。クリームを添えたり、ケーキのトッピングにしたりしてもいい。
 かまぼこなどを製造する「堀川」は22日、「ばなな味だてまき」(300円)を発売。バナナのジャムが練り込まれており、パッケージもお菓子のよう。スイーツ感覚のだて巻きを3年前から扱い、チョコレート味やいちご味もある。「菊池食品工業」も洋風のデザートをイメージした「スイートポテト風栗きんとん」(735円)、「ラムレーズン入り黒豆」(420円)を11月から首都圏や東海地方などで発売している。

読売新聞2012年12月24日〜くらし家庭「おせち風スイーツ続々」〜より紹介しました