人生の転機に立ち、生きづらさを感じている中高年の人向けに、東京大学と長野県飯田市が6回のセミナーを開く。題して「中高年者のための人生リバイバル・プログラム」。主催は、東京大大学院の牧野篤教授(生涯学習論)、下山晴彦教授(臨床心理学)や牧野光朗・飯田市長らからなる実行委員会。
 東京大と飯田市は共同で生涯学習や公民館の調査を重ねてきた。そのなかで、うつが増え、青年期より自殺率の高い中高年を対象に人生を考えるセミナーを開く話が持ち上がった。「転職や節税のノウハウではなく、生き方を深く考える機会が求められていると感じる」と牧野教授は話す。
 東大ではメンタルヘルスを学び、今の社会と生きづらさについて考える。会社をやめて起業したり、退職後自治体活動に取り組んだりする人々の体験も聞く。飯田市では農家に泊まり、まき割りをし、リンゴ並木を散策するなどして自分を見つめる。
 11月18、19日、12月3日が東京大、11月25〜27日が飯田市。宿泊費、食費含め1万5千円。20人を募集。受け付けは11日までに下山研究室のホームページから。(略)

朝日新聞2011年11月4日〜中高年「人生リバイバル」セミナー〜より紹介しました