明石焼きは、卵と小麦粉などをだし汁で溶き、タコを入れて球状に焼き、つけ汁で食べる。明石焼きの影響を受け、ラヂオ焼きからたこ焼きが生まれたと考えられている。熊谷真菜さんによると、江戸時代から駄菓子屋に、「ちょぼ焼き」と呼ばれる食べ物があった。はがき大の鉄板に、たこ焼きより小さな半円のくぼみがいくつかあり、水に溶いた小麦粉を流し、こんにゃくやエンドウ豆、刻んだタクアンなどを入れる。主に、子どもたちの食べ物だった。ちょぼ焼きの名は、溶いた小麦粉や具を、ちょぼちょぼ入れたから、という説がある。ちょぼ焼きと明石焼き、たこ焼きとの関係ははっきりしないが、鉄板のくぼみや具を入れるところが共通している。

朝日新聞2014年2月15日夕刊〜あのときそれから 関西「粉もん」文化〜から紹介しました