NHKテレビ「三国志」「平家物語」の人形制作を手がけた川本喜八郎さんのギャラリーが、複合商業施設「渋谷ヒカリエ」の8階に開館した。中国の英雄豪傑や日本の武将らの人形を見ようと、連日、多くのファンでにぎわっている。
 人形美術家やアニメーション作家として活躍した川本さんは、生まれも育ちも渋谷区千駄ヶ谷。アトリエも同地にあった。「三国志」(82〜84年)の人形は放送終了後、「川本喜八郎人形美術館」(長野県飯田市)に納められた。区の依頼を受け、川本さんは改めて「三国志」の人形140体の制作に着手したが、48体を作ったところで亡くなった。区はヒカリエでの区民サービスセンターなどの施設整備に伴い、川本さんのギャラリーも開設。今月4日オープンした。現在のところ「三国志」から劉備、諸葛孔明、曹操、「平家物語」(93〜95年)から、平清盛、忠盛、源頼朝など、計約30体を置いている。(略)

朝日新聞2012年6月15日〜川本喜八郎さんギャラリー人気(大室一也氏による)〜より紹介しました