Archive for 8月, 2011

Published by itouya on 24 8月 2011

岸朝子さん「東北の美味 活力に」

読売新聞に、岸朝子さんのメッセージ「東北の美味 活力に」が掲載されていました。
紹介します。

 宮城県石巻市には、私の父、宮城新昌(しんしょう)らの顕彰碑がありました。父は大正時代に垂下式というカキの養殖法を考え、海外への輸出も手がけました。関東大震災で被災してから全国を回って適地を探し、石巻市の万石浦などで養殖を広めたのです。私は東京育ちですが、夏には豊かな三陸の海によく出かけていました。それだけに、津波で被災した街の映像を見ると、涙が出ます。住んでいた親戚は無事でしたが、電話で話して泣いてしまいました。
 宮城のカキは生命力は強く、海外でも立派に育つといいます。東北は人も我慢強くて芯があって、同じ日本人として胸を張りたくなるほどです。風土に根ざした美味も数多くあります。
 みんなで東北の品を積極的に買って応援したいですね。おいしいものを食べると元気になるから。そして上を向いて、一緒に歩いていきましょう。

読売新聞2011年8月24日〜声援 復興をめざして〜より紹介しました

Published by itouya on 19 8月 2011

「博多通りもん」



 各地に帰省した人たちが、その土地のお土産を買ってきてくれることで、全国のおいしいものを知ります。
 この「博多通りもん」もそのひとつ。有名なお菓子なのに初めて口にしました。ミルクの香りの白あんが舌触りなめらか。やさしい味です。
博多ではラッピングバスも運行されているという話(サイトから)。

サイトは明月堂・博多通りもん

Published by itouya on 12 8月 2011

小倉あん

 イチゴやメロン、レモンも悪くないが、大人のかき氷といえば、小倉あんをトッピングした金時だ。さらに抹茶シロップをかけた宇治金時など、夏の最高の贅沢である。
 小倉あんの「小倉」が、京都嵯峨の小倉山に由来すると知って訪ねた。小倉百人一首の小倉だ。
 JR嵯峨野線「嵯峨嵐山駅」から徒歩20分。藤原定家が百首の和歌を選んだ小倉山荘跡の脇を通り、天台宗の名刹、小倉山二尊院にたどり着く。紅葉の寺として有名だが、緑の季節も清々しい。
 日本で最初に小豆と砂糖で餡が炊かれたのは、平安京ができて間もない820年頃のこと。小倉山に和三郎という菓子職人がいた。和三郎は、空海が中国から持ち帰った小豆の種子を栽培し、御所から賜った砂糖を加え、煮詰めて餡を作った。そしてその餡を毎年、御所に献上した。そもそも贅沢品だったのだ。これが「小倉あん」の事始めである。
 ちなみに二尊院には「小倉餡発祥之地」の石碑があり、年に一度の顕彰式では、参拝者に小倉あんのぜんざいが振る舞われている。

読売新聞2011年8月12日夕刊〜語源ハンター「小倉あん」 わぐりたかし(放送作家)〜より紹介しました

Published by itouya on 09 8月 2011

老舗の暖簾

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地下鉄銀座線の三越前に下車しますと、三越日本橋本店の地下正面口に老舗の風格を漂わせる大きな紺の暖簾が目を惹くます。