冷え込む季節を迎えてコンビニエンスストアやスーパーで焼き芋が人気を集めている。価格は1本100〜300円で、レジ近くや食品売り場で扱う店が冷えた。シンプルだが栄養価の高さが見直されており、独特の甘い香りに手を伸ばす人も多い。サークルKサンクスは昨年11月から東京都や神奈川県、千葉県などの住宅地にある店舗で焼き芋の販売を始めた。扱うのは「紅あずま」と呼ばれる品種で1本138円。「主婦や会社帰りのOLの購入が多い」。ローソンでは生鮮コンビニ「ローソンストア100」で販売。1店当たり1日30〜35本売れ、店内で焼くときに出る甘い香りが集客を助けているという。これまで焼き芋の文化が薄いとされていた関西地区での伸びが大きく、「売上高は前年比1割増」だ。
 首都圏地盤のスーパーマルエツは約220店舗で5種類の焼き芋を扱う。ブランド芋として知られる「安納芋」(1本298円)などで売上高は前年比で約1割増。ダイエーでも09年は前年比2割増。焼き芋専門店のなるとやは「サツマイモは食物繊維が多く、ビタミンも豊富に含まれることが広く知られるようになり人気が出た」と話す。

日本経済新聞2010年1月19日〜甘〜い焼き芋スーパーに〜より紹介しました