立教大学の学生が、池袋駅前に「『和』、たしなむ私。」と銘打ったカフェを開いている。経済学部のゼミが若者に「和」の良さを知ってもらおうと、まちの和菓子店や若手和菓子職人らの協力を得てオープンした期間限定のカフェだ。
 同大経済学部の廣江彰教授のゼミが企画した。同ゼミは池袋を中心に「東京的ビジネス」をテーマにした調査研究をしており、(略)
 調査の一環で学内100人に「和の衰退を感じるか」を尋ねたところ、「感じる」と答えた人が64人にのぼった一方、「日常生活で和を感じたい」と思う人も78人いた。和の空間に触れる機会を作ることで、伝統の菓子や工芸品の良さを知ることができるのではないか、と考えたのが今回の企画のきっかけという。カフェは、池袋駅西口の商業ビルの1〜2階にある若者向けカフェと交渉し、2階部分を借りて和風の空間に改装した。(略)もなかやようかんなどの仕入れは、都内の服す運お和菓子店に協力してもらった。(略)
11月14日まで。来月7、14の両日は、若手和菓子職人らの協力で、オリジナルの和菓子を販売する計画だ。

朝日新聞2009年10月27日〜「和」の空間学生演出(平嶋崇史氏による)〜より紹介しました