全日本菓子協会によると、「和生菓子」は2006年に前年比1%増、07年に2.5%増、08年も1%増と3年連続で前年を上回った。一方、「生洋菓子」は07年が0.5%減、08年は3%減と2年連続で前年割れだった。(略)
 全国和菓子協会を訪ねると、和菓子によく使う砂糖はほぼ純粋な炭水化物で、1グラムで約4キロカロリー。一方、バターやクリームに含まれる脂肪は1グラムで約8キロカロリー。しかも和菓子は植物性原材料が多いので、太りにくいのが特徴だという。さらに和菓子協会では、専務理事の藪光生さんが新たなヒントをくれた。「和菓子特有の『限定感』が若者に受けているかもしれません」。和菓子の消費は伝統の年中行事や季節性と結びつきが強く、その時期以外は作られないことが多い。例えば、かしわもちは端午の節句以外には和菓子屋には並ばない。こうしたイベント性の高さが若い層の需要開拓につながっているとの分析だ。調べてみると、ひな祭りのひしもちや桜もち、端午の節句のかしわもち以外にも、年中行事に合わせて家族や友人と一緒に食べる和菓子が色々とあった。1月は花びらもち、2月の節分には豆菓子、4月なら花見団子、6月だと無病息災を祈願する水無月、7月には夏バテを避けるための土用もち、といった具合だ。(略)※続きあり

日本経済新聞2009年8月2日〜エコノ探偵団 若者の和菓子回帰なぜ(中村厚史氏による)〜より紹介しました