長野県の南信地方に位置する富士見町が八ケ岳の麓にオフィスを誘致する「テレワークタウン」の入居企業を公募している。最近まで人が住んでいた別荘などを企業に紹介し、初年度は待ちが家賃を全額負担して2〜3年目は企業と町で折半する。ネットワーク通信機器やクリーニング費用も町が負担することで、企業の負担を減らし移住を促す。
 ネット上の特設サイトで公募している。締め切りは1月末で、2月中に利用者を確定する。募集対象は少なくとも2年間はオフィスとしての利用と居住ができる企業や団体で、数社・段代を想定している。フリーランスの人や社員が物件を交互に利用する方針を検討する企業も応募できる。ただ居住者が20〜40代である必要がある。
 富士見町は都内から電車や車で約2時間半の距離。アウトレットモールや温泉、スキー場などレジャー関連施設がそろうほか、24時間営業のスーパーなど生活インフラも整う。計画当初は町内の廃校を使う予定だったが、改修費がかさむなどの理由で一軒家を提供する方針に切り替えた。

日経MJ2015年1月12日〜八ケ岳の麓に企業誘致〜より紹介しました