コンビニエンスストア大手のセブンーイレブン・ジャパンと長野県は「信州・エース弁当」を共同開発した。県産食材をふんだんに使用し、塩分を抑え、野菜の量を増やしている。県内全428店舗や長野市のイトーヨーカドーなどで販売している。580円(税込み)。
 県が今年6月から取り組んでいる健康づくりのための県民運動「信州ACEプロジェクト」の一環。Aはアクション(体を動かす)、Cはチェック(検診を受ける)、Eはイート(健康に食べる)の意味。昼食などにコンビニの弁当を買うサラリーマンがいることに着目し、カロリーを低めにして野菜を増やし、県産食材を利用した弁当がつくれないかと企画するなかで、コンビニと協力する戦略が浮上したという。県健康増進課によると、2010年の調査で、県民の野菜摂取量は全国1位だった一方、食塩摂取量は全国2位となるなど、健康管理上の課題も残っていたことなどから開発が始まった。
 食材にはコシヒカリやキノコ、野沢菜など県産ピンを多数使用した。食塩は1日の摂取量の約3分の1の2.9グラム、野菜(1日の目標は350グラム以上)は約140グラム使用した。鶏肉を揚げずに調理するなどして633キロカロリーに抑えた。同課は「健康に配慮した食事を知ってもらうきっかけにもなる。若い人や働き盛りの人にも健康づくりの意識を持って食べてもらいたい」と期待している。12月末ごろまでの提供を予定している。

月刊などほドリ2014年12月〜長野県が健康弁当 セブン-イレブンと共同開発(福富智氏による)〜より紹介しました