立夏を過ぎ、みずみずしく見た目にも涼しげなスイーツが一層おいしい季節となった。お土産や贈り物にも喜ばれそうな人気の品を、三越日本橋本店(東京)で、新商品を中心に調べた。
 同店での売れ筋1位は、1625年に創業した金沢市の老舗和菓子店「森八」が4月に発売した「和の珈琲ゼリー」。和の食材にこだわり、ゼラチンの代わりに、加賀藩にも納められた「宝達葛」と寒天を使ったぷるぷるの食感が特徴だ。クリームも豆乳と和三盆で仕上げ、深いコクと苦みがあるコーヒー味のゼリーに合うという。森八の本店や通信販売でも買える。
 2位は、洋食レストラン「資生堂パーラー」が4月に改良発売した「ビューティープリンセス」。ドリンクタイプのジュレデザートで、女性に人気のコラーゲンやヒアルロン酸などを配合している。甘酸っぱさとバラの香りが特徴の「ピーチwithローズ」、栄養豊富なハチミツをブレンドした「グレープフルーツwithハニー」など、4種類の風味がある。ギフト用に箱詰めした8本セットもある。
 三越日本橋本店食品・レストラン営業部企画推進マネージャーの服部さんは「どれもほどよい甘さ。老舗や有名店の上品で優しい味わいをぜひ楽しんで」と話している。

読売新聞2013年5月20日〜売れ筋ランキング「夏のスイーツ」〜より紹介しました