都会の女子学生の感性を地方の活性化に生かせないか。東京都市大学都市生活学部の小松史郎教授は、女子大生らとともに山形の特産品「庄内柿」の加工食品を企画、開発した。(略)
 地元の味を残したいと、同県酒田市の観光物産協会と共同で2009年6月、加工食品の開発プロジェクトがスタート。東京都市大の女子学生6人と都立高校の女子高校生11人が集まった。「ダサい」「地味」。柿に対してそんなイメージを持っていた彼女らに、1.ありそうでなかったもの 2.日持ちがするもの 3.同世代が買いたいと思うもの の3条件を与えて商品を考えさせた。「こんなのがあったらかわいい」「話が弾む楽しいお菓子がほしい」。ツイッターを通して議論を深め、同年9月、渋柿入りのロシアンルーレット風チョコ「渋かろう。」など約40種類の菓子を地元業者らに提供した。
 奇抜な発想に仰天する声もあったが、11社が開発に名乗りを上げ、柿のジャムを使ったクッキー「カッキークッキー」、干し柿をチョコでコーティングした「ちょこっとパッシモン」など約14商品が完成した。(略)

日本経済新聞2012年10月25日〜キャンパス発この一品「庄内柿のスイーツ 東京都市大」〜より紹介しました