穀物を粉にして丸め、蒸すなどした食べ物は、古代から存在したようです。5世紀後半の古墳「舞台遺跡」(前橋市)からは、器に丸いものが盛られている埴輪が出土しており、この頃にはお供え物としても使われていたと見られています。
 団子という名称については、奈良時代の8世紀頃に遣唐使が持ち帰った唐菓子の一つ「団喜」がなまったものと言われています。串団子は室町時代にはあったようですが、一般的になったのは江戸時代に入ってからです。砂糖やしょうゆの普及により、名物団子が各地で誕生。「花より団子」といろはかるたでうたわれました。
 団子といえば十五夜ですが、月見団子は江戸時代後期になってから。以前は里芋が供えられていたそうです。(略)

読売新聞2011年9月6日夕刊〜団子 唐菓子の「団喜」がなまった(龍野晋一郎記者による)〜より紹介しました