静岡、長野両県の県境の兵越峠(1168メートル)で24日、「峠の国盗り綱引き合戦」があり、浜松市民の「遠州軍」が、長野県飯田市民の「信州軍」を制した。
 武田信玄の軍勢が峠を越えて遠州に攻め入った故事にちなみ、両市民が1987年から戦を交えている。勝った方が“国境”を示す木柱を1メートル相手側に動かせる。
 今年は遠州軍が勝って12勝12敗となり、静岡側に張りだしていた国境は元に戻った。鈴木康友・浜松市長は「五分になったとはいえ、遠州軍はまだ相手の領地を奪ったことがない」とかぶとの緒を締めていた。

読売新聞2010年10月25日〜おあしす〜より紹介しました